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印刷DTP勉強部屋

2007年08月 第12回 トンボ

トンボというのをご存知でしょうか。校正紙等で見かける事があるかもしれませんが、仕上げサイズの周りにある線の事です。この何気なく入っているトンボが印刷の工程上非常に重要な役割を持っています。

印刷が上がると、基本的には断裁という加工をします。通常印刷をする場合、 A4サイズが最終仕上げのサイズでも、A4より少し大きな紙に印刷をします。 そしてそれをA4サイズに断裁して仕上げる訳です。その事を化粧断ちと言います。 化粧断ちをする理由には、最終加工で綺麗に仕上げる為もありますが、 このトンボを切り落とす事が一番の理由です。 では何故このトンボがいるのでしょう。それは下記の3種類のトンボの重要な役割があるからです。

センタートンボ
印刷物の天地・左右の中央を示す位置に置くトンボで、多色印刷の際にはこのトンボで、各色がずれないように見当合わせをし、両面印刷を行う場合には表裏の位置合わせの目印となります。また刷版時の焼き送りのアタリとしても使用します。同じサイズのフィルムを複数にわたって焼き付けていく場合、焼き付ける送りのピッチにセンタートンボを目安にするのです。通常は十字形をしており、トンボの名はこの形が虫のトンボに似ていることに由来するようです。
コーナートンボ
印刷物を仕上がりサイズに断裁するためのアタリを示す線です。通常の印刷では単に仕上がりのアタリを示すもの以外に、裁ち落としとするために3mm程度の塗り足し幅を示す二重線となっているものが一般的です。塗り足しとは仕上げサイズぎりぎりいっぱいまで印刷箇所がある時は、断裁時にずれて、白場が見えてしまう事を防ぐために、大きめに色を配置する事です。
折りトンボ
製本のために紙の折り位置を示すためのトンボで、形状は1本線という場合が多いです。リーフレットなどの折り加工をする場合には、折る前に断裁してしまうために折り加工の工程では不要ですが、データ制作、製版作業時で折った後の仕上がり範囲を掴むためのアタリ線の目印となります。

この多くの工程で必要なトンボを、最終的に仕上げサイズで断裁して役割を終えるのです。何気ない1本の線が重要な役割を持っているのですね。

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