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印刷DTP勉強部屋

2007年10月 第14回 目的に合った版選び

現在の主流はオフセット印刷で使われる平版なのですが、その平版の中でも、用途によって、いくつかの種類があります。

一般的にオフセット印刷で使われるのは、PS版というアルミ版で、非常に細かい解像度で、 耐刷力も高く、何万枚と印刷する事ができます。しかし、版材や焼き付ける機械が高く、 簡単な少部数の軽オフセット印刷には紙版を主に使用します。そうすることで、大幅なコストを削減する事ができます。

アルミ版との違いは、まず耐刷枚数があまり多くありません。 オフセットのアルミ版の耐刷枚数の何十分の一です。紙版の種類にもよりますが、千枚から二万枚ぐらいまでです。 またベースが紙なので印刷していると版自体が伸びてしまい、細かな見当合わせはほとんど期待できません。 4色カラーなどの掛け合わせ等は厳しいようです。 また軽オフセットでは紙全面にインキをのせるベタ刷りは、オフセットに比べて、ローラーの数が少なく、 インキを細かくできないのと、胴圧が低いので、ベタのインキは均一に乗らずムラができてしまいます。 解像度も低く、網点は荒いものしかできません。

紙版の種類は主に3種類あり、1つは軽オフセットで主流のピンクマスターです。版自体がピンク色をしています。耐刷力は大体5千枚ぐらいです。もう1つはシルバーマスターと呼ばれ、 感光材にオフセットのPS版などと同じように銀を使用します。耐刷力も高く、 細かな網点なども出せるので、オフセットと軽オフセットの中間に位置すると思います。最後の1つは、ホワイトマスターと呼ばれます。これは紙版をトナーで印字するレーザープリンタを使って印字するものです。ホワイトマスターはデジタルのデータを、印画紙やフィルムに出力して印刷版に焼き付ける工程を省略して、 プリンタに印刷版をセットしてプリントするものです。ホワイトマスターは軽オフセットのCTPといえます。

このように印刷物によって、版の材料にも違いがあり、メリット、デメリットがあるのですね。 目的の印刷物はどういうものなのか。どの方法を使えば満足のいくものが出来上がるか。 品質ばかりを求めるのではなく、その時その時にあった方法を考えて提案していかなければいけないのだと思います。

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