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印刷DTP勉強部屋

2008年2月 第18回 トムソン加工

さて、前回から引き続き、印刷後の加工について勉強していきたいと思います。 今回は加工方法の一つ、トムソン加工について書いていきたいと思います。

トムソン加工とはパッケージ等によく使われるのですが、 お菓子等をお買い上げになった際、その箱を解体(展開)した時に、 奇妙な形をしていると思います。のりを使わずに組み立て式の箱を作る際、 その奇妙な形にくり抜くことをトムソン加工といいます。

普通印刷物は平面的で、四角形をしていると思います。 しかし、丸型など様々なフォルムに仕上げたり、あるいは窓や穴などをあけたいときや、 お菓子の箱、ギフト箱、2つ折りカード、飛び出る絵本、 パッケージケースなどの立体成型の印刷物を製作する際にはトムソン加工はかかせません。 ではどういった仕組みで作られているのでしょうか。

まずトムソン加工をするには、型を作らなければなりません。木の板や樹脂板に溝を掘り、その溝の部分に、 同じ形に曲げた鋼の刃を埋め込んで作られた木型(トムソン型)のことです。その木型を用いて、印刷機と同じ様に印刷用紙を給紙して、 セットした木型で1枚ずつ打ち抜き加工をしたものがトムソン加工といわれます。クッキー等の型抜きと同じ要領ですね。他に、木型の刃を変える事で、ミシンや折り曲げやすくするための筋入れをすることもできます。

印刷物が上がってから木型を作る方が寸法等が正確に作れますので、納期を長めにとって、トムソン加工に移る事をおすすめします。

とまあこういう加工方法なのですが、私も初めてトムソン加工のご注文を受けた時は、全く仕組みが分かっていませんでしたので、いろいろ聞きつつ、自分で見本を作って組み立ててみたりと、かなり四苦八苦した覚えがあります。 何故こういう形になったのか、どういう状況で組み立てるのか等を考慮しながら、この形がいいのかなというものを提案していくために、もっともっと現物を見て、研究していかなければいけない分野であると感じています。

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