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2010年3月 第43回 PC移行作業

前回、コンピュータのOSの互換性を書きましたが、それに関連する、コンピュータの移行作業について書いていきたいと思います。

先日当社のPCの移行作業をしました。今まで使っていたPCから新しいPCへとデータや作業環境を移していくわけですが、これが中々難儀するものでした。実は以前に使用していたPCのOSは、WindowsVista(32bit)だったのですが、今回の新しいPCは、Windows7(64bit)という、OSも一新されたものだったのです。前回も書いたとおり、OSのバージョン毎の互換性は完璧ではありません。実際、ソフトや周辺機器の対応がまちまちでしたので、これは使えるがこれは使えないという状況になりました。そうするとどうなるかといいますと、使用する時は、わざわざ昔のPCの場所まで移動して使う事になります。あっちへ行ったりこっちへ来たりと作業ごとに移動していました。機械が新しくなったのに不便になるとは意味が分からないですよね。

今や各機械間の連携は非常に重要になっています。古い機械や新しい機械、メーカーもそれぞれ違う機械が多様にあります。そんな繋がりの中、1台が変わると途端にそれだけが浮いてしまうのですね。人の世界でも似たような事がありそうな気もしますね。それを色々な手を使って馴染ませていく作業をしていると、それぞれの機械が手をとり合って握手をしていくような感覚を感じました。そして繋がった瞬間というのは非常にうれしく、非常に大きな何かを達成した気持ちになります。こうして不便さを少しずつなくしていき、便利な機能に慣れていった時、ようやく立派に仲間入りとなりました。

とまあこんな事を書いていますが、今回の作業の大きな助けになったものがあります。Windows7というOSを入れる時に色々な弊害は出るだろうなと思っていたのですが、そこで興味があったのが、XPモードというものです。なんとこれはWindows7の中にWindowsXPを動かし、XPに対応しているソフトや周辺機器が使えるようになるものでした。結果、7で動かないものはXPモードで動かす事で、移行作業をして使えなくなって不便になるという最悪のパターンは回避できました。

今回はシステム管理のPCでしたので、大した問題にはならなかったのですが、制作用PCであれば、コンピュータ移行作業からの同一環境・同一結果は必須になってきます。OSが変わると、対応ソフトやフォントも変わります。OSのバージョンアップに伴い、ソフトもバージョンアップしますので、同じデータが使えなくなったり結果が変わってきたりもします。

進化していくPC世界。あるメーカーの人の言葉に、「過去との互換性を求める事は未来への進化の障害である」というものがあります。機能面の向上と引き換えに過去データとの決別をしていかなければならないのかもしれません。過去と現在そして未来との整合性はデータの中だけの問題ではなく、人の世界でもよくある事だと思いますが、柔軟かつ一貫した対応を心掛けたいと思います。

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