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印刷DTP勉強部屋

2010年6月 第46回 スマートフォン

今年に入って、携帯端末としてのスマートフォンが盛んに世間を賑わせています。皆さんもお聞きした事ぐらいはあるかもしれませんが、簡単に言えば、携帯電話とパソコンが合体したようなものです。デスクトップPCから持ち運べるノートPCが登場し、さらに小さく軽量化されたネットブックが登場し、機能を絞りこんで持ち運びやすさを飛躍的に向上させたPC業界ですが、スマートフォンは携帯電話やPDA(携帯情報端末)から登場し、コンピュータを内蔵した、音声通話以外に様々なデータ処理機能を持たせたものです。

電子メールやWEBブラウザを内蔵し、PCと同じ画面でWEBサイトを見る事ができますので、携帯用に作成されていないWEBサイト(携帯用の例:iモードサイト等)でも基本的には問題なく閲覧する事ができます。また、個人情報の管理やスケジュール管理、メモなど、従来は電子手帳や携帯情報端末が持っていた機能を内蔵したものがあります。

パソコンや携帯情報端末に比べて機能や性能では劣り、ボタンが少ないため情報入力には向きませんが、携帯電話と同じで長時間駆動しますので、場所を選ばず軽量であることから、社内情報の共有やメール端末、情報受信端末としての普及が期待されています。

スマートフォン自体はかなり以前から存在していたのですが、今年に入って、国内の携帯電話キャリア3社のスマートフォンが出揃った事で、より一層の注目を集めています。

スマートフォンがここまで注目される要因となった一つが、ソフトバンクモバイルから提供されている、Apple社製のiPhoneの登場でした。AppleはMacPCメーカーですので、OS(オペレーティングシステム:MacOS)を開発しています。これは印刷業界では馴染みのOSです。MicrosoftでいうWindowsと同じものです。iPhoneにはiPhoneOSが入っています。このOSに対応したソフトであれば使う事ができます。

これがどういう事かと言いますと、お使いのパソコンで例に出しますと、OSが起動し、その中で様々なソフトが動きます。(Windowsの中でWordが動くような事です。)このソフトをアプリケーションと言いますが、そのアプリケーションがパソコンに、より多くの機能を提供しています。メール、インターネット閲覧、文書作成、表計算、画像映像処理、圧縮解凍等、それぞれの目的の為に開発されたアプリケーションがあります。

携帯電話にこのアプリケーションを追加する機能を付けた事によって、個人個人の好きな機能を追加し、より便利に携帯電話を成長させる事ができるのです。つまり、携帯電話の機械(ハード)はそのままで、アプリケーション(ソフト)を追加していく事で、出来る事が次々と増えていくのです。

現在出揃ったスマートフォンは全て各々のOSが入っていて、それぞれのアプリケーションを提供する仕組みが開発されています。AppleはiPodの普及と、iTunesという音楽配信方法を開発した事もあり、音楽、ゲーム等のエンターテインメント系に非常に大きな強みを持ちます。このアプリケーション開発で、他の携帯電話会社の追随が注目されるところです。

こういった携帯端末の登場で、情報の流れは一段と早くなり、エンターテインメントだけでなく、新しいビジネススタイルも考えられそうです。機能と利便性を考え、利用目的に合わせて機械を選択する事で、広がっていく世界と切り離されないようにしたいものです。

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