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2010年8月 第48回 メディアの影響力

少し前にある講演に参加し、興味深い話をお聞きしましたので、今回はその内容にあった、メディアの持つ影響力について書きたいと思います。

メディアというのは、以前このコラムの中でも書きましたが、マスコミ4媒体とインターネットメディアの事です。メディアの影響力の大きさというのは、何となくのイメージは持っていましたし、鵜呑みにしてはいけないなと思ってはいましたが、どうしても入ってきた情報に対して、自然と信じ込んでしまう感もありました。実際情報操作の裏側にある中身を聞いた時、改めて情報に対する自分の受け方の大切さに気付きました。

情報を発信する側からすれば、その情報は必ず意味を持って発信されています。確かに逆の立場で考えれば簡単な話なのですが、広告を出す際に、その情報を受け取った人が何を思うのか、どう思ってほしいのか、どういう効果を求めるのかは最も重要な部分ですので、意味のない情報発信はないとも言えるでしょう。ただ、その情報の本質に対して、受け取る側はあまり意識しないと思います。流れてくる情報に対して、自分の見識や話題のネタとして自然に入り込んできます。

例えばテレビで報道された内容に対して、何故こういう報道の仕方をするのか、何故何回も報道するのかを考えて聞く事はあまりないかもしれません。ただ漠然と、情報の量によって大きな問題なんだなぁと思い、印象付けられるだけです。注目度が高くなればそれだけ影響力は絶大なものになり、その情報を受け取る人も自然に大事だと認識しだして、世論が大きく動いていく事になるのです。

講演でも、この国の権力の構図が変わりつつあるという話の中で、情報発信社会である現在は、大きな情報力を持つマスコミと、何よりもそれを受けた世論であるという事に非常に納得がいった次第です。

またその講演の中で講師が話されていたのは、世の中には「嘘ではないが、本当ではない」、「事実ではあるが、真実ではない」事がたくさんあるという事でした。これはどういう意味かといいますと、開店してすぐに行列のできた店があったとしても、本当のお客様は一握りかもしれないという事です。つまりこの場合、発信する情報としては行列ができた事を発信して注目度を高める事がメインですので、店側としても、行列を作る事を目的とする訳です。方法としては、行列用のアルバイトを雇ったり、先着プレゼントを用意したりします。行列の本質である、その店の人気や注目度ではないわけですが、行列ができているという事実だけで、人気があると信じ込んでしまうのです。また、商品完売という文言も、それだけを聞けば、とても人気商品なのだと思いますが、実際の数量はいくつだったのかはあまり考えないでしょう。

情報の中には、注目度を高める事が目的であり、その本質については二の次になる事がよくあります。事実を伝えるはずの報道であっても人気や注目度によって、やり方や見せ方が大きく変わります。情報の発信受信とは、コミュニケーションの一種であり、元をたどれば人と人が繋がるためのものだと思います。人同士の本質を知る事と同じように、情報の発信量が膨大な今の時代だからこそ、それを受け取る方にもそれなりの意識とスキルを高めていかないといけないと思いました。

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